2016年4月15日(金)からお台場のダイバーシティ東京プラザ店にてOPENしている
「VR ZONE Project I Can」に昨日ようやく行ってきました。
本施設は完全予約制になっていて、事前予約はおよそ1ヶ月前にしたのですが
空いていたのが5月26日だけという人気っぷりでした。
VRに対する関心が高まっているのを実感出来ました。
※6月分も土日は全て予約でいっぱいという状況でした
かるーく施設の概要を説明をすると
バンダイナムコエンターテイメントさんのVR研究成果であるVRアクティビティを
いち早く体験できる「VRエンターテイメント研究施設」で
実際に体験出来るVRアクティビティは全部で6つあります。
各アトラクション全く異なったジャンルになっていて
様々な体験が出来るようになっておりました。
それぞれのゲーム内容の詳細については
大手ゲームサイト等で紹介されているので割愛して
個人的に感じたことを書いていこうと思います。
筆者は既に「Oculus Rift DK1/DK2」を体験していて、
Unity等でVRアプリの研究も少しやっている経験者の立場での感想となります。
スキーロデオ
HTC Viveヘッドセット + ヘッドフォン + スキー体験専用装置による
スキー体験が出来るアトラクションです。
既にアーケード用としてリリースされているこちらの装置に
VRゴーグルを組み合わせたものVRアトラクションでした。
準備を終えると早速雪山の頂上にいて麓が見えない感覚に感動を覚えましたが
いざ滑り始めるとうまく操作出来ず壁にぶつかってばかりで
楽しくスキー体験するまえにアトラクションが終わってしまった感が強かったです。。
リアルドライブ
本施設で唯一VRヘッドセットを装着しないアトラクションで、
画面は180°見渡せるドーム型スクリーンになっていました。
筆者はあらゆるレースゲームをプレイしていますが、
ドーム型スクリーンでのレースゲームは初体験でした。
かなりドライブシミュレータ寄りなドライビング感覚で
フォースフィードバックが感じられハンドルや、加速/減速時にシートが傾いたり、
縁石やコースアウト時にはシートが振動したりと
リアルなドライビングを体験することが出来ました。
画面の視界は180°に限定されていますが
バックミラー/サイドミラーはちゃんと見える状態だったので問題はなく
VRゴーグルの煩わしさもないので違和感なく体験出来ました。
全体的にレースゲーム好きにはささるアクティビティでしたが
唯一グラフィックがPS3レベルのクオリティだったのが残念に感じました。
高所恐怖SHOW
本施設で一番料金が高いアクティビティで、部屋の大きさ、機材の数からしても一番大掛かりなアトラクションだと思います。
一度に体験できる人数は2名で、HTC Viveヘッドセット + VRグローブ + VRシューズを使った移動、手、足のトラッキングを体験できます。
実際にコンテンツを体験してみて感じたことはポジションントラッキングをするなら体のトラッキングも重要ということです。
Youtubeなどに上がっている体験動画をみるとわざとっぽく怯えているように見えますが、あれは本当です。
高所恐怖症ではないわたしでさえも本気で足がすくんでしまいました。
※後ほどその理由をご説明します。
最初はエレベーターに乗るところからスタートします。
実はその時点でコケそうになりました。
理由は自分の体が見えなかったからで、何をヒントにバランスをとれば良いのかわからなくなってしまったんです。
そしてその問題をどう解決したかというとVRシューズがトラッキングしている自分の足元です。自分の足を確認しながら恐る恐る進みました。
エレベーターが最上階につくとそこには今にも割れそうな板とその先端には子猫がいました。
ここで足がすくんでしまった理由の説明になるのですが、
実は板が不安定で、歩を進めるたびにカタカタと左右に傾きます。
這いつくばっている人の行動は当たり前で、そうしないと落ちてしまうからなんです。
もちろん「落ちる」と思ってしまうほどのフォトリアルなグラフィック、高精度な移動トラッキングがあってこそなのですが、
板の絶妙な不安定さはよく考えられているなと思いました。
ちなみにアトラクション終了後も足が震えていました。(笑)
待ち人数が多く、私たちが体験した時は終了30分前に「受付終了」となっていました。
体験されたい方は一番最初に並ぶことをお勧めいたします。
※並んでいる人数によって受付終了時間が前後すると思われます。
脱出病棟Ω
HTC Viveヘッドセット + HTC Viveコントローラ +
専用レバー(前後移動) + ヘッドフォン(マイク付き)を使用して
最大4人まで同時に会話しながら遊べるアトラクションでした。
ゲーム目的は車椅子に乗ったプレイヤー4人が会話しながら協力し合って
廃墟となった病棟を脱出するゲームで、
本施設で唯一HTC Viveコントローラを体験できるアトラクションでした。
※HTC Viveコントローラが懐中電灯の代わりとなって暗がりを照らすようになってました
画面を見渡すと他のユーザーをちゃんと確認出来たり
常に4人同時に会話することが出来たり、HTC Viveコントローラが体験出来たりと
いろいろ初体験が多いアトラクションでした。
グラフィックのクオリティも高くお化け屋敷的な脅かし方もすごく良く出来ていて
楽しく怖がれました。
トレインマイスター
HTC Viveヘッドセット + ヘッドフォン + 専用コントローラによる
トレインシュミレーターが体験出来るアトラクションです。
筆者は「電車でGO」などをプレイしたことあるので
それをVRにしたことによる没入感は良く、
トレインシュミレーターの正当進化を感じることが出来ました。
アーガイルシフト
HTC Viveヘッドセット + ヘッドフォン + 専用ツインスティックによる
コックピット視点のロボットシューティングゲームが体験出来るアトラクションです。
原案や世界観が有名ゲーム開発者が関わっていて
「ガンダム」や「マクロス」好きにささるアクティビティだと思います。
ゲームの流れとして、
輸送機内にあるロボットに搭乗 > ロボット投下発進 > 敵を撃ち落とす
な感じで進んでいきます。
あと、何故かアンドロイド的な女の子が常に側にいて
ナビゲーター的な役割をしてくれたりと
良い意味で中二病感が体験出来る面白いアトラクションでした。
さらにロボットの落下や移動などと連動してシートが振動することで
没入感とVR酔いが低減されているように感じられたのも良かったです。
総評
全体的にゲームのクオリティが高く
普通にゲームセンターにあったらプレイしてみようと思えるタイトルが多かった印象でした。
「研究」施設ということでもあるので、HTC Viveコントローラを使用している
アトラクションがもう少しあれば良かったなとも思いました。
あと「HTC Viveヘッドセット」を今回初めて体験しましたが
汎用的なヘッドセットとしては
- 「重くて長時間の装着がきつい」
- 「ケーブルの煩わしさ」
- 「視界のピント調節しづらさ」
というハードウェア部分については気になる部分が目立ってしまいました。
ただ、これらは既にVR経験者の感想なのでVR体験を一度もしたことない人であれば
「今まで絶対に味わったことのない驚愕体験」が出来ると思います。