VR系の物は色々入手して遊んで研究しています。
Oculus Rift DK2も入手後、自分のメインマシンである Surfade Pro 3で動作させられないかと思っていました。DK2は高性能なGPUを積んだPCでないと満足行く動作が得られない事はわかっていますが、動かしてみたかったんです。
Surface ProやSurface Pro2では苦労して動かされている人がいましたが、Surface Pro3では、ぐぐっても動くのか動かないのか明確な話が出ていませんでした。
結論からいうと、動きました。途中あきらめたりもしましたが、振り返ってみれば、さくっと動作させることができるという印象です。満足いく速度が出るかは、現在、未検証ですが、付属のデモアプリを動作させることができましたので、その報告です。
公式ドキュメント的には、以下のドキュメントで記載された部分の検証です。
DK_2_Quick_Start_Gude
Oculusのハードウェアに紙として入ってる物と同じ
組み立てまで記載
Oculus Users Guide
Start Guideの次に読む、デモアプリを動かす所まで
検証環境
- Surface PRO 3 (256GB/intel i7/8GB RAM)
- Intel i7 モデル: 第 4 世代 Intel Core i7-4650U 1.70 GHz (Intel HD Graphics 5000 搭載)
- USB 3.0 x 1 (フルサイズ)
- Mini Display Port x 1
- OS Windows 8.1 Pro (64bit)
- Surface Pro3 専用ドッキングステーション
- PLANEX Mini Displayport MDPHD02
Oculus RiftをPCと接続するには、USBポートが2つ必要になりますが、Surface PRO3は、USBポートが一つしかありませんので、ドッキングステーションを使用しました。未検証ですが普通にUSBハブを使っても大丈夫だと思います。
Surface PROのディスプレイ出力端子は、MiniDisplayポートです。Oculus RiftはHDMIですので、会社にあった変換アダプタを使用しました。基本的に変換できればなんでも良いのではと思います。
開封とOCulusの組み立て
開封レポート書くの好きなのですが、色々な方が書いていますし、今回は自粛して、届いた物を、ドキュメントに従って組み立て、HDMIにmini Displayポート変換アダプタを取り付けました。
ごちゃごちゃしてるー
(変換アダプタ接続)
ソフトウェアのインストール
オキュラスサイトに行き、デベロッパーアカウントを作成して、ダウンロードサイトからダウンロードします。
Oculus SDK v0.4.3 Beta
- Oculus Runtime for Windows
- Oculus SDK for Windows
- Oculus Unity Tuscany Demo
- Unity 4 Integration
取りあえずの動作確認なので、Oculus Runtime for Windowsである「oculus_runtime_rev_1_sdk_0.4.3_win.exe」を実行してインストールします。
インストール後自動的にサービスが立ち上がって、タスクバーにアイコンが出てきて終了です。(画像右下の目玉)
特に何も問題なくさくっといきました。
この後PCを再起動するのがいいと思います。
私は再起動せずに続けて作業を行い苦労しました。(後述します)
PCとの接続
次にUSBを2つドッキングステーションに接続し、mini Displayポートにも接続します。
つまらない事でつまずくと時間の無駄ですので、オプション使用の電源もコンセントに指しました。
(ドッキングステーション裏)
ごにょごにょっと、ダイアログが出てインストールが開始されます。
この状態で、デバイスマネージャーをみるとこんな感じで、Oculusが汎用Pnpモニターとして認識されています(特に見なくてもいいですが)
Oculusはこの状態で電源がONになっており、右上の場所がオレンジに点灯します。
次にタスクバーに常駐しているサービスの「Confiration Utility」と「Rift Display Mode」の2つを利用して設定していきます。
私の問題点
この状態で、私の場合は問題が発生しました。
Oculus Utilityを起動しても、?マークが表示されNo Device Attached となりました。
本来であれば、ここにOculusの画像が出てくるはずです。
変換アダプターが悪いのか、そもそもSurface PRO3で動かないとか?色々ググったりもしました。コネクターを抜き差しすると良くなるという話もあったのでやってみるが、まったく改善せず。
Rift Display Modeの方は、以下のように、Direct HMD Access from Appsにしろ、Extend Desktop to HMDにしろDisableになっていて選択できません。
散々ググったのですが、何もできず、その日は、ふてくされて帰宅しました。
次の日、なんとなく見てみると、あれ?Rift Display Modeの設定ができる!
Windows Updateが来てたので朝なんとなく再起動したのが良かったのか、無事インストール作業を継続する事が可能になりました。
確信は持てませんが、ランタイムインストール後、PCを再起動をお勧めします。
セットアップ
私のような問題が発生しなかった人は、ここからが、「PCとの接続」の後の作業になります。
Oculus Configuration Utilityを立ち上げて無事Oculusが認識されているのを確認したら、Rift Display Modeを立ち上げてモード設定をします。
Direct HMD Access from Apps
画面出力を直接するので、こちらの方が高速です。
Windowsからは、サブディスプレイとして認識されません
しかしながら、GPUによっては、うまく動作しない場合があるとの事です。
もちろんうまく動作しませんでした。
サービスが死んでしまいますので、C:\Program Files (x86)\Oculus\Tools\OculusConfigUtil.exeを実行すると、サービスが起動してやりなおしができます。
Extend Desktop to HMD
Windowsから、サブディスプレイとして認識されます。
こちらを設定したらうまく動作しました。
サブディスプレイとして認識するため、次にWindowsからサブディスプレイの設定をします。
Oculsはセカンドディスプレイとなっているので、Windowsの「画面の解像度」からセカンドディスプレイの扱いを変更します。
最初に開いた状態では以下のような感じでした。
「複数のディスプレイ」の部分を、「表示画面を拡張する」に変更します。
適用させると以下のようになります。
適用前では、Riftの解像度間違っていたのですが、正しく1920×1080になりました。
「向き」が「縦」になっているので、これを「横」にします。
適用させると以下のようになります。
最終的には以下のような画面設定になります。
(途中、「これをメインディスプレイにする」のチェックボックスが知らない間についてしまい、あれ?あれ?状態になりました。注意してください)
これで終了です。
デモの再生
Oculus Configration Utilityを起動して、左下の「Show Demo Scene」ボタンを押しますが、体験する人のUser設定(性別や身長)等を入力しないと、Demoボタンを押せるようにならないので適当に入力します。
「Show Demo Scene」ボタンを押すと、PC画面が一瞬ブラックアウトしたあと、マウスカーソルが消えます。この状態でOculusをセットしてデモを体験します。
Oculs画面上でもマウスを使用する事ができます。
また、デモを終了するにはキーボードのESCボタンを押します。
最後に
とりあえず、Surface PRO 3でOculusを動作させたメモとなります。
ネット上を散々見て回ったのですが、明確に動いた!という記事が見つからなかったので、詳しく説明を起こしてみました。
まだ、Surface PRO3には、SDKもインストールしてません。とりあえずデモを動かした状態です。速度がどれぐらいでるかの判断、持ち歩きを考えるのならドッキングステーションを持っていくわけにはいかないので、USBハブを使った動作確認等が必要になりますが、これから試していこうと思っています。
なにか有用なTipが出ましたら記事にしたいと思っております。