Y!mobile（ワイモバイル）を徹底解説、料金やキャンペーン、通信速度も要チェック

ソフトバンクのサブブランドであるY!mobileは、ソフトバンクと同等の通信速度、サービスであるにも関わらず安い料金で使えるのでかなりおすすめです。

本記事ではそのY!mobileについて、プラン・料金・通信速度などの詳細、メリット・デメリットなどを詳しく解説していきます。

Y!mobileの評価、おすすめ度、総評まとめ

Y!mobileは通信速度が速い上にサービス面も充実、それでいて料金が安いのでかなりおすすめです。

特に光回線（ソフトバンク光）とのセット割を適用すると他の格安SIM並の料金となる為、光回線ユーザーはこの組み合わせでの利用を検討しましょう。

ただデータ容量は30GBまで。それ以上のデータ容量が必要な場合は無制限プランがあるソフトバンク、もしくはより安く利用できる楽天モバイルを利用する必要があります。

Y!mobileの公式サイト

Y!mobileの料金・サービス等一覧表

Y!mobileは通信速度がかなり優秀、概ね30〜200Mbps、5Gに繋がると300〜400Mbpsの速度がでます。

一般的にスマホは10Mbpsでれば十分快適、20Mbpsでていれば最高画質（4K）の動画もスムーズに視聴できますから、かなり快適に使えると言えるでしょう。

料金についても、割引適用によりかなり安くなる為、メインブランドのソフトバンクを使うよりもずっと安く使うことができます。

Y!mobileの料金、割引、テザリングなど詳細をチェック

ここからはY!mobileの料金等について、詳しくみていきましょう。

Y!mobileの料金

Y!mobileの料金は、どの割引を適用できるかによって料金がかなり変わります。

最も安いのはソフトバンク光との併用による割引。家族割は若干割引額が少なく、また割引適用は2回線目からとなります。

なおソフトバンク光とのセット割と家族割との併用はできません。

基本料金は高めだが、割引適用で格安SIM並に

Y!mobileはソフトバンクに比べるとかなり割安。通信品質やサービスに劣る部分は特にない為、特別な理由がない限りはソフトバンクよりもY!mobileがおすすめです。

ただ割引がない場合の基本料金は、ソフトバンクのオンライン専用ブランドであるLINEMOと比較してかなり高いので注意が必要。

できればソフトバンク光とのセット割、最低限家族割の適用ができることが利用の条件です。

Y!mobileとLINEMOは光回線の有無で選ぶのがおすすめ

もしソフトバンク光とのセット割が適用できるのであれば、LINEMOだけでなく他の格安SIMよりもY!mobileがおすすめ。

Y!mobileは料金や通信速度だけでなく、サービス・サポート面も充実している為です。

ただもし光回線の利用がないのであれば、LINEMOが安くておすすめ。

LINEMOはオンライン専用であるものの、料金は安く、通信速度もMVNOの格安SIMなどに比べてかなり優れています。

Y!mobileの公式サイト

LINEMOの公式サイト

月額料金割引

Y!mobileには以下の4つの割引があります。

• ソフトバンク光セット割（おうち割　光セット）
• 家族割引サービス
• PayPayカード割
• 学割（ワイモバ親子割）

おうち割 光セット（A）

Y!mobileは光回線のソフトバンク光、もしくはホームルーターのソフトバンクAirとのセット利用で、以下の月額料金割引が適用されます。

割引は家族で利用している回線全てに適用されますが、後述する家族割との併用はできません。

おうち割 光セットは家族割に比べて割引額が多く、1回線目も含めて全回線の割引が適用される為、どちらの条件も満たしている場合はこちらが適用されます。

家族割サービス、家族間通話

家族割サービスは2回線目からの適用。1回線目は適用できないので注意が必要です。

なお、家族割サービスを適用していても家族間通話は有料（22円/30秒）となる為、必要な場合は通話定額オプションの利用が必要です。

PayPayカード割（他の割引と併用可）

Y!mobileではPayPayカード、PayPayカードゴールドを支払い方法に設定すると、一律187円/月の割引がされます。

学割（他の割引と併用可）

Y!mobileは学割により△1,100円の割引を12ヶ月間受けられます。

また割引は子供だけでなく、親の回線でも適用される為、家族で使っている場合はかなり大きな割引です。

おうち割 光セットよPayPayカード割を併用すると、1年間20GBが1.078円、30GBのが2,178円使うことができます。

通話定額

Y!mobileの通話定額は10分以内で880円とソフトバンクよりは安いものの、LINEMOや他の格安SIMに比べると若干高いです。

事務手数料

Y!mobileでは、新規契約やMNPによる他社乗り換えの際に事務手数料がかかる場合があります。

• Y!mobileショップ・家電量販店・・・3,850円
• オンラインストア・・・無料

店舗・家電量販店等の大きな特典がない限り、基本的にはオンラインで契約するのが良いでしょう。

留守電・電話転送・キャッチホン

Y!mobileは上記の料金で留守電やキャッチホンが利用できます。

オンライン専用ブランドのLINEMOは、キャッチホンに限りオプション自体の設定がなく使えない点に注意が必要です。

eSIM

eSIMとは、あらかじめ端末に組みこまれており、契約後に情報を書き込むことができるSIM。

SIMカードのように差し込む必要がなく、データのダウンロードだけで回線の開通ができる為、郵送等の必要がなく申し込み当日に利用開始することができます。

Y!mobileではもちろん対応済み。利用可能となっています。

ただしeSIMは端末も対応している必要がある（iPhoneならXS・XR以降のシリーズ）点は注意しましょう。

MNPワンストップ

以前のMNP（番号を変えずに他社に乗り換え）をする場合、事前に乗り換え前の通信会社で「MNP予約番号」を取得する必要がありました。

しかし現在は「MNPワンストップ」と言われる、MNP予約番号の取得なしで単に乗り換え後の通信会社で契約手続きをすればOKという仕組みができています。

Y!mobileはこの「MNPワンストップ」に対応済み。

乗り換え前の通信会社も同様にMNPワンストップに対応していれば、MNP予約番号の取得は不要となっています。

データ繰り越しは翌月まで可

Y!mobileは余ったデータ容量を翌月まで繰り越すことが可能で、翌月は繰り越した分のデータ容量から消費されていきます。

毎月のデータ使用量の波があってもある程度は柔軟に対応することができる為、この機能があるかないかの差は意外と大きいです。

LINEMO、そしてドコモのオンライン専用ブランドであるahamoはデータ繰り越しの利用ができない為、Y!mobileの有利な点だと言えるでしょう。

制限時最大通信速度

Y!mobileの制限時速度はプランによって以下の通り。

• S（3GB）・・・最大300kbps
• M（20GB）、L（30GB）・・・最大1Mbps

Sプランの制限時速度は他の格安SIMと同程度であるものの、M・Lプランは最大1Mbpsと制限時としてはかなり速い速度。

この快適と言えないまでも、メールやLINEだけでなく、SNSやWebサイト閲覧、標準画質の動画視聴は可能です。

データ容量を使い切るとほとんどのネットサービスが使えなくなるといったイメージを持っている人は少なくないと思いますが、Y!mobileなら使い切った後でも色々なことに使えるのでかなり便利です。

テザリング

Y!mobileは手数料なしでテザリングを利用することができます。

使えるデータ容量・制限時の速度もプラン通り。Mプラン、Lプランなら制限時でも最大1Mbpsなので、パソコン・タブレットでも多少のことなら利用できます。

Y!mobileの特典・キャンペーン

Y!mobileの特典・キャンペーンについて解説します。

スマホが大幅割引で購入可

Y!mobileでは以下の条件を満たした場合に、スマホ購入時に1〜4万円程度の割引を受けられます。

• 他社から乗り換え（ソフトバンク、LINEMO、LINEモバイルからの乗り換え除く）
• シンプル2 MもしくはLを契約

Y!mobileではiPhone16などの最新端末の取り扱いがないものの、iPhone13やSE（第3世代）、Android各種がかなり安い価格で購入できます。

なお、他社から乗り換え（MNP）でなく新しい番号での契約でも、割引はありますが割引額が少なくなります。

PayPayポイントプレゼント

端末購入をせず、SIMのみの契約は3,000円〜10,000円相当のPayPayポイントプレゼントがあります。

※ソフトバンク、LINEMO、LINEモバイル（ソフトバンク回線）、ソフトバンク回線MVNOからの乗り換えは対象外

PayPayポイントの受取は、開通月の翌月末までにギフトカードとしてメールで送られてきます。

プランの変更は簡単なので、まずはS（4GB）ではなく、M（20GB）もしくはL（30GB）の契約をおすすめします。

LYPプレミアム（LINEスタンプ使い放題など）が無料

Y!mobileユーザーは、月額508円かかるLYPプレミアムが無料で利用可能。

LYPプレミアムには、以下の特典があります。

• LINEスタンプが使い放題（LINEスタンプ プレミアムのベーシックコースが適用）
• Yahoo！ショッピングのポイント還元率が2%アップ
• 会員限定PayPayクーポン
• LINEアプリのフォント変更、LINE通話の着信音・呼び出し音変更
• スマホバックアップ容量無制限
• 雑誌が読み放題

データ増量オプションが6ヶ月間無料

Y!mobileにはデータ増量オプションがあり、月550円でデータ容量が2〜5GBを増やすことが可能です。

そしてはじめてこのオプション利用する場合、6ヶ月間無料で利用可能。

MNPや新規契約問わず、また契約時ではなく契約途中でも利用可能な特典です。

Y!mobileの通信速度実測データ

Y!mobileの通信速度実測データです。

4G回線接続時

スマホの通信速度は下りで10Mbpsでていれば快適、20Mbpsで最高画質（4K）動画の視聴もスムーズにできるとされています。

それに対してY!mobileは4G接続時でも平均50Mbps超え。

サブブランドであるY!mobileは、通信速度は他の格安SIMに比べてかなり優秀で回線が混雑する時間帯（平日昼）なども快適な利用が可能です。

5G回線接続時

5G回線接続時の通信速度はかなりの高速。

まだ5Gに繋がるエリアは限られるものの、徐々に広がっています。

Y!mobileのメリット

ではここからは、Y!mobileのメリットについて確認していきましょう。

Y!mobileの公式サイト

高い通信品質（通信速度が速い、繋がりやすく安定性も高い）

• 速い通信速度、平日昼の速度低下もなし
• エリアが広く、繋がりやすさも◎

格安SIMは料金が安い代わりに、通信速度が遅かったり、平日の昼など回線が混雑する時間帯で速度が極端に低下（1Mbps以下）となるデメリットがあります。

一方、Y!mobileであればそういった心配が少ないです。場所・混雑状況・環境によって遅くなる場合もゼロではありませんが、格安SIMに比べると通信速度・安定性は圧倒的に優れています。

また5Gエリアもそれなりに広いので、300Mbps超えの超高速通信を利用できる機会も多いです。

データ容量を使い切った後の通信速度が最大1Mbpsと速い

格安SIMの多くは、データ容量を使い切ると通信速度が128kbps〜300kbpsに制限される為、まともに使おうと思ったらデータ容量追加オプションを利用するしかありません。

しかしY!mobileならデータ容量を使い切っても最大1Mbpsでの通信が可能（MまたはLプラン利用時）。Webページの閲覧、SNS、標準画質の動画視聴などは可能な速度です。

万が一使い切っても、余計にお金をかけずに使い続けること可能な点もY!mobileのメリットの一つです。

サービス・サポートが充実

Y!mobileよりも基本料金が安い料金で利用できる格安SIMはありますが、なにかしらの欠点あり。

データ繰り越しが使えなかったり、留守電が使えなかったり、サポートがチャットのみであったり、通信速度が遅かったりといったことが挙げられます。

しかしY!mobileは大手キャリアと全く遜色ないほどにサービスが充実しているとともに、必要な場合はショップでのサポートを受けることも可能。

安心して使うことができるのは、サブブランドならではのメリットです。

割引適用でかなり安い料金で利用できる

ソフトバンク光とのセット割を適用した場合、20GBでで2,178円など料金は他の格安SIM並となります。

上述したように通信速度やサービス、サポートが他の格安SIMよりも優れていることを踏まえると、自宅で光回線を使う人はソフトバンク光とセットでY!mobileを使った方が満足度は高いです。

キャンペーン・特典が充実

他社から乗り換えると最大10,000円分のPayPayポイント還元、端末割引などこの料金帯で利用できるスマホの中では、かなりキャンペーンが充実。

PayPayユーザーはポイントが貯まりやすくなるのもメリットの一つだと言えるでしょう。

Y!mobileのデメリット

続いてY!mobileのデメリットを見ていきましょう。

基本料金のままだとかなり高い

Y!mobileはソフトバンク光とのセット割、最低でも家族割の適用が必須。

それらの割引を適用せずに基本料金のまま使うのは、他社と比較してもかなり割高なので正直おすすすめできません。

割引が適用できない場合はサービス面などで特別な理由がない限り、LINEMOの利用をおすすめします。

データ容量が30GBまで（オプション利用時35GB）

Y!mobileの最大容量プランは30GB。データ増量オプションを利用しても35GBまでです。

制限時速度が最大1Mbpsなので、データ容量を使い切っても多少の用途なら使えますが、やはり速度としては遅いので快適とはほど遠いです。

もし快適にかつ大容量を安く使いたいなら、楽天モバイル（無制限：3,278円）、ahamo（100GB：4,950円）を選ぶことをおすすめします。

ソフトバンク・Y!mobile・LINEモバイルからの乗り換えはキャンペーンの適用除外

PayPayポイントの還元などの条件は、他社からの乗り換え（MNP）もしくは新しい電話番号で契約。

同じ系列の会社であるソフトバンクやY!mobile、そしてLINEMOの前身であるLINEモバイルからの乗り換えの場合はキャンペーンが適用されません。

最新端末の購入ができない

iPhone15やiPhone16といった最新かつ人気端末の取り扱いはドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルのみ。

Y!mobileではこれらの端末を割引ありでセット購入することができません。

まとめ：光回線ユーザーにはY!mobileがかなりおすすすめ

Y!mobileは3大キャリアを除くと最も契約者が多い通信会社です。

通信速度やサービスはキャリアと全く遜色なく、かつ光回線ユーザーなら他の格安SIMに全く劣らない安い料金で利用可能。

コスパ、安心度は非常に高いのでかなりおすすめです。

Y!mobileの公式サイト